7695 交換できるくん

住宅設備機器の交換サービスをインターネット上で提供 自社ECサイト「交換できるくん」
単品交換に特化、作業時間を短縮させ回転率を上げている
季節性あり
11~12月はボーナスシーズン、2~3月の引っ越しシーズンが最も活発な時期
4~5月は引っ越しも落ち着く
 
コストが嵩む単品交換においてITを駆使し専門特化、参入障壁を構築
通常だと
・見積りのための現場確認
・工事実施
・工事代金集金
といった複数回の訪問が必要なところを
WEBで申し込み・見積り・決済までを完了し、訪問は工事のみとしている

町の水道屋さんなどでは、見積り価格通りにいかず追加料金や他のものを勧められたりし、信頼関係が築けていなかった
数千円の見積りが数万・数十万になるのはザラであることが、まかり通っている業界に疑問を覚え現在のビジネスモデルにたどり着く
住宅設備機器交換はマーケットリーダーが不在
不在の要因は下記の問題がありビジネスモデルの確立が難しい

他社では販売店と施工業者は別であり、ユーザーがたらい回しされる現象が起き不満があったが、交換できるくんでは見積りから施工まで一気通貫で行っており、ユーザーの声に機動的である

職人さんスケジュールも管理も徹底して行うことで、待機時間などによる無駄なコストが発生しない仕組みを構築している
コストを抑えた分は職人さんの報酬に転換できるため、他社よりも給与が良い
それに加え、月間3000件以上施行がありスケジュールが詰まっているので、バスリフォームなどの高額商品の営業などをしなくて済み職人さんの精神面でも良い側面があり、優秀な人材が集まる。

住宅設備機器の市場パイは2.8兆円
マーケットリーダーが不在であり、1000憶プレイヤーであるハウスメーカーの子会社であるリフォーム会社が
数社あるだけである
3~4%シェアが取れれば1000憶であり、そこを目指したいとのと

 
 
交換できるくんまとめ
 
・労働集約型である業界をITを駆使し改革をしている
・業界への不満や負のイメージを払拭すべく、お客様、職人、会社、三方よしのモデルを構築
・社長曰く、類似モデルの競合はいないとのこと
・独占かつ市場パイも大きい
 
独占かつ参入障壁が高いのは自身が好きなモデルであり、中々見受けられないと思います。
時価総額も86憶と成長性もあると考えてます。
 
僕の場合、数字の成長性で高揚感やテンションは上がらず、交換できるくんような
業界革新を行う企業や、社会情勢で変革していく分野で参入領域を築いていく企業を発見した時が1番ワクワクしますし企業分析が楽しいと感じます。
今後もまだまだ発掘していきたいですね。
 
最後まで読んで頂きありがとうございました。
 
 

9272 ブティックス

株式上場は通過点の一つ 時価総額1兆円を目指したい
10年後に時価総額1兆円を超える会社にする
 
上記は社長の言葉とブティックスの目標である
 
現在の時価総額は100億強
目標が叶えば100倍株やし買って気絶や!
と言いたい所だが、ここからが投資家のお仕事
現実味があるのかIRや財務諸表などを分析しなければならない
 
ブティックスは3つのセグメントで構成されている
 
商談型展示会 M&A仲介 その他(配食・介護食マッチング)
構成比率は
 
     商談 M&A その他
2020年度 57% 26% 16%
2021年度 52% 46% 1% 見通し
 
その他が減少しM&A事業が伸びる見通し
コロナの影響が追い風となりM&A事業が急成長する見通し
利益率も50%強と高い

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M&A事業強み
既存M&A企業だと仲介手数料2000~3000万設定がデフォルトなところを
最低手数料100万に設定し、大手が参入厳しい中小・零細企業のシェアを獲得している
手数料は安いが大手競合では半年~1年以上かかる成約期間を最短1.5か月に短縮していることにより単価を維持している
常時100~150件の売却ニーズに対して
買収ニーズのデータベースは5000件以上
マッチングに自信がある

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M&A事業のKPIの一つにコンサル一人当りの単価がある
 
売上高÷成約件数÷コンサル人数=KPI
 
 
売上高
成約数
人員数
一人当り単価
(単位;百万)
2016
47
9
2
2.6
 
2017
152
25
4
1.5
 
2018
286
42
7
1.0
 
2019
397
51
9
0.9
 
2020
360
49
10
0.7
 
2021
525
66
18
0.4
※3Q時点での数値
今期は人員急増による一時的な単価悪化
個人的に更なる上方修正あると睨んでいる
(3/19日に上方修正あり)
 
2017年~2020年の平均単価は1000万
 
1人当り1000万と仮定し利益が500万(2020年度利益率54.9%)とする
 
説明資料によると現在パイの0.4%しか成約していない

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成約件数を1000件仮定すると
 
1000×1000万=100憶÷2=利益50憶
 
2020年度の約20倍である1000件(パイの約8%)ならシェアを獲得する未来がくる確度は高いと思う
 
M&A事業のみでも高成長率が見込める
時価総額1兆は非現実的だが10倍である1000億ならかなり現実的ではないか?
 
弱みとしては
労働集約型であること(コンサル人員が安定的に確保できるのか?)
大手の参入がないことを前提としていること
 
今回は単一セグメントの簡単な分析となりましたが、ブティックスの動向には今後も注視していきます。
 
最後まで読んで頂きありがとうございました。