9272 ブティックス
株式上場は通過点の一つ 時価総額1兆円を目指したい
10年後に時価総額1兆円を超える会社にする
上記は社長の言葉とブティックスの目標である
現在の時価総額は100億強
目標が叶えば100倍株やし買って気絶や!
と言いたい所だが、ここからが投資家のお仕事
現実味があるのかIRや財務諸表などを分析しなければならない
ブティックスは3つのセグメントで構成されている
商談型展示会 M&A仲介 その他(配食・介護食マッチング)
構成比率は
商談 M&A その他
2020年度 57% 26% 16%
2021年度 52% 46% 1% 見通し
その他が減少しM&A事業が伸びる見通し
コロナの影響が追い風となりM&A事業が急成長する見通し
利益率も50%強と高い
M&A事業強み
既存M&A企業だと仲介手数料2000~3000万設定がデフォルトなところを
最低手数料100万に設定し、大手が参入厳しい中小・零細企業のシェアを獲得している
手数料は安いが大手競合では半年~1年以上かかる成約期間を最短1.5か月に短縮していることにより単価を維持している
常時100~150件の売却ニーズに対して
買収ニーズのデータベースは5000件以上
マッチングに自信がある
M&A事業のKPIの一つにコンサル一人当りの単価がある
売上高÷成約件数÷コンサル人数=KPI
年
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売上高
|
成約数
|
人員数
|
一人当り単価
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(単位;百万)
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2016
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47
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9
|
2
|
2.6
|
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2017
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152
|
25
|
4
|
1.5
|
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2018
|
286
|
42
|
7
|
1.0
|
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2019
|
397
|
51
|
9
|
0.9
|
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2020
|
360
|
49
|
10
|
0.7
|
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2021
|
525
|
66
|
18
|
0.4
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※3Q時点での数値
|
今期は人員急増による一時的な単価悪化
個人的に更なる上方修正あると睨んでいる
(3/19日に上方修正あり)
2017年~2020年の平均単価は1000万
1人当り1000万と仮定し利益が500万(2020年度利益率54.9%)とする
説明資料によると現在パイの0.4%しか成約していない
成約件数を1000件仮定すると
1000×1000万=100憶÷2=利益50憶
2020年度の約20倍である1000件(パイの約8%)ならシェアを獲得する未来がくる確度は高いと思う
M&A事業のみでも高成長率が見込める
時価総額1兆は非現実的だが10倍である1000億ならかなり現実的ではないか?
弱みとしては
労働集約型であること(コンサル人員が安定的に確保できるのか?)
大手の参入がないことを前提としていること
今回は単一セグメントの簡単な分析となりましたが、ブティックスの動向には今後も注視していきます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。